2021年04月16日

企画・開発

田中ケン氏プロデュース
アウトドア特化の凄技スパイス秘話

㈱リベルタが2019年より本格参入した加工食品事業。その新たな新商品として2021年3月末に発売となった「アウトサイドハーブスパイス」は、快適生活研究家として活動を行うアウトドア料理のパイオニア田中ケン氏がプロデュースし、本格スパイスブランド「GABAN」がレシピ開発、リベルタブランド「Fista」が発売を行ったトリプルコラボレーション。今回は、プロデュースを手掛けた田中ケン氏にインタビューを行った。

PROFILE

  • KEN TANAKA

    田中ケン

    1964年生まれ東京都出身。高校卒業後、「ポパイ」「メンズクラブ」など男性雑誌を中心にファッションモデルとして活躍。その後「アウトドアを取り入れることで、生活はもっと快適になる」を信念に“快適生活研究家”として各メディアで活動。
    キャンプ場プロデュースや、軽井沢でアウトドアスタイルのカフェ・レストランをディレクションするなど多方面で活動。アウトドアイベント、ボランティア活動・自身のライフワークである東海自然歩道清掃登山など環境問題にも力を注ぐ。
    「都市型“体験型”イベント」を開催したい想いから、 2013年より「アウトドアアクティビティ」と「ワークショップ」を融合させた『TOKYO outside Festival』を毎年開催。また、アウトドアで遊ぶプロ集団「TEAM outside」を結成。東京だけでなく、地方都市の特徴を生かし子どもから大人まで「外遊び」を楽しめるアウトドアのイベントコンテンツを提案し続ける

  • 今回の「アウトサイドハーブスパイス」プロデュースの経緯を教えてください。

  • リベルタさんとは、僕も愛用しているルミノックスの腕時計をきっかけに10年以上前に出会って、その後新宿のイベント(Outside Festival)に協力してもらったり、電熱のヒートベスト(HeatMaster)を冬のロケだと手放せなくて使っていたんです。

     

    そんな中で、今回新しくリベルタさんと一緒にスパイスを何種類も作ろうという話が進み始めたのが2年くらい前。でもほかの仕事のこともあったりなかなか進まなかったんですけど、GABANさんが入ってくれたことでとんとん拍子に進んだ感じです。

     

    もともとGABANの方が僕のキャンプ場に来てくれていて、その方からスパイスを紹介してもらったり色々な話をしていたんです。自分のオリジナルスパイスを作ろうと思っている。っていう話をしたら、GABANとしても今までそういう事はしたことがなかったみたいなんですけど、リベルタさんと今企画をしているから協力してくれないかとお願いして参加してもらいました。

    GABANさんはすごいブランド力もっているので、今回一緒にできたのは本当にうれしかったですし、単純にアウトドア料理好きで食べてばっかりのおやじが作っただけじゃなくて、ちゃんとそこにプロの意見が入ったことで本当によくなったと思います(笑)

  • 従来発売されているスパイスだと物足りなさがあったんでしょうか。

  • そうですね、いろんなスパイスを試しましたがこれにもっとこれを足したら美味しくなるんじゃないかというのはありましたね。

     

    スパイスって色々発売されてますけど、もっと「ガツン」とインパクトのあるものが出来たらとずっと思っていました。僕としてもオリジナルスパイスを色々考えていたのですが、スパイスのプロであるGABANさんと話をするとやっぱり勉強になることもありましたね。その上で自分の意見を伝えて、今回の完成品となりました。とにかく自分のオリジナルのものを作りたいっていうのと、つけて焼くだけで美味しいものが作れたらっていうイメージを伝えました。

     

    アウトドアをやっている中で料理もたくさんするんですけど、若い時は料理をこだわったり時間もかけてやっていたんですけど、だんだん最近はその土地のものだったり、素材を生かしたシンプルなものが美味しいと思うようになったんですよね。その中で塩コショウじゃないスパイスとして何か作れたらと、リベルタさんともGABANさんとも意見があって、企画が進みました。

  • 完成までに苦労した点、上手くいかなかった点などありますか。

  • 最初に何となくイメージを伝えさせてもらったんですが、僕が言ったことがスパイス業界ではあまりないことだったかもしれなくて、何度も足を運んで何度もサンプルを味見させてもらって、これがいい。っていうのがやっと決まったんです。

    でも、そこにさらにガーリックを足してくださいってお願いしたんです。やっぱり最初はガツンと来るのがいいかなと思って。これから色々な味の展開をしていきたいと思っているので、最初の第一弾はやっぱりインパクトとしてガーリックが強いのがいいかなと思ったんです。

     

    プロっぽい味というのを自分の中で意識していたんですけど、スパイスのプロではないのでその意見やアドバイスの中には、なんでこれは入れないの?とか、ちょっとそれは違うなとかという部分もあったりしてその葛藤はありました。

     

    せっかくならとがった部分が欲しかったんです。好きな人もいるけど、これちょっとニンニク強くて嫌いっていう人がいるくらいでいいんじゃないかと。スパイスのためにこんなに何度もミーティングしたの初めてだったんですが、すごく苦労したというよりは楽しかったです。やっと形になって本当にうれしいです。

  • こだわりポイントは何ですか 。

  • 焚き火、炭火のスモークとの調和を意識して、今回3種類の胡椒をいれているんですけど、それはGABANのプロの方がアドバイスしてくれました。あと、化学調味料も本当に必要最低限なんです。調味料ってうまみ成分を入れるとみんな同じになってしまう感じもあって、それを入れていないっていうのもおすすめポイントですね。なので、焚き火や炭火の香りを生かした料理にあうんじゃないかと思います。やっぱりGABANとしても胡椒にすごくこだわったと言っていました。僕も胡椒大好きで、あらびきでガツンと残るものが好きなんですよね。

     

    あと今回、小さめの缶にしているのは1シーズンで使い切れる量を意識したんです。使い切ったら同じものを買ってもらえたらと思います。1年の中でも、たまにキャンプする方とか、冬やらない方だとカビたり湿気てしまったりすると思うので、毎年毎年フレッシュな状態で使ってもらえたらと思います。

     

    キャンプって荷物が多くて、スパイスボックスも大きいものがあると持っていきにくくなるので、ちょうどその大きさがいいのかなと思うので塩と胡椒とこれは必ずスパイスボックスにいれてほしい一つです。

  • おすすめの食べ方とかありますか。

  • まず最初はお肉にかけて焼いてスパイスの味を楽しんでもらいたいです。その後に色々自分たちでアレンジして試してもらえたらいいですね。

     

    事前に振ってから焼くのもいいんですけど、塩コショウで焼いて別皿にスパイスを入れておいてつけて食べてもらいたいです。たれじゃないけど、そんなイメージで食べてほしいなと思いますね。ガツンと言う強さが癖になると思います。アウトドアで食べる時ってそういう強めの味がおいしいと思うんですよ。

     

    あとは、例えばおにぎりにまぶして食べるとかそういう食べ方もしていけるんじゃないかな。これからまた色んなもので試してみて紹介できたらいいかなと思っていますが、ドレッシングにしてみるとか。オリーブオイルとビネガーとスパイスをいれて食べてもおいしいかもしれないですね。

     

    お肉や魚をマリネするときにもいいんじゃないかとか思いますね。基本は何のお肉でもあうんじゃないかなと思うし、魚なんかでもオールマイティーにあうスパイスだと思います。最近僕が料理するとき、ソースを2.3種類作るんですけど、そうすると料理が一つだけじゃなくて2.3種類になるんですよね。スパイスをちょっとアレンジするだけで新しい味になると楽しいと思います。

  • こういう人に使ってほしいとかありますか。

  • お家でも楽しめるものだと思うので、どういう人でもとにかく騙されたと思って手に取ってもらって気に入った人は使い続けてほしいです。10人が10人美味しいものって、本当にいいものだとは思わないんですよね。10人のうち2.3人はダメっていう人がいていいと思う。舌は人それぞれだし、10人全員が美味しいものってそれこそうま味調味料とか使っていたりすると思うんです。だからこれは違うっていう人がいていいと思う。とりあえず騙されたと思ってハマってもらえたらいいですね。

     

    男性も女性も、子供もお年寄りもみんな楽しんでもらえると思う。多分ガツンというところが食欲を増してくれると思うので、美味しいお肉を焼いて元気になってもらえたら。もちろん最初はアウトドア中の炭火でガツンと焼いてもらって、ガツンと食べてもらえれば。豪快に(笑)

  • キャンプやアウトドアブームについてはどうおもいますか。

  • 僕がメインMCをやっているBS日テレの番組が2018年から始まったんですけど、そこからまたすごく環境というか雰囲気が変わった気がします。こんなにたくさん見ていただけるのかと驚いたくらい。アウトドア業界とか好きな人に見ていただいて、特に地方の方が見てくれているみたいですね。

     

    コロナ禍になって、はじめの緊急事態宣言の時は一時キャンプ場を閉めたのですが、その後はお客さんが実際すごく増えました。仕事柄コールマンのアドバイザーを20年くらいやっているのですが、コールマンの方とかと話をしてもすごい状況になっているとは聞きますね。メディアにしても、アウトドアのシーンが流れない日がないくらいですよね。

     

    率直にうれしいですよね、僕はずっとアウトドアが好きでやってきたので。でも僕が思っているイメージ以上に広がっているので、マナーの問題とかもこれからもっとやっていかないといけないかなと感じますね。人が増えるともちろんそういうこともあるのはしょうがないけど、焚き火や夜中まで騒ぐとか、もともと好きだった人達に迷惑がかかるっていうことがあるので、いい方向にアウトドアの提案がしていけたらいいなと思っています。

     

    僕は、快適生活研究家なんです。アウトドアの人じゃないんですよ。今はアウトドアとかキャンプが好きでずっとやっているんですけど、もしかしたらこの先は違うことをやっているかもしれない。今30年はアウトドアが快適で続いているっていうことですね。なかなか変わらないですけどね。だから、快適な生活を提案していきたいと思っています。

  • ケンさんにとってアウトドアとは?醍醐味とは?

  • やっぱりまず一つに「平等」だっていうところですね。

    山を登るにしてもお金持ちがヘリコプターで行ってみた景色と歩いて登った人が見た景色は一緒なんですけど、心を打つものは違うじゃないですか。同じように、普段何もやらない人がハァハァしながら登るのと、普段からスポーツをやっている人が見て感じる景色もまた違う。そういう意味では、人々が生活している社会では差があっても、アウトドアとしての準備、経験、トレーニングによって変わる。心の余裕とかがある人がより楽しめるんじゃないかと思います。だからアウトドアが好きなのかな。

     

    あとは今って情報にしても遊びにしても与えられてるものが多いじゃないですか。でもアウトドアって工夫することが大事だったりするから、それを考えさせてくれる部分がアウトドアの好きなところかなって思います。

  • 今後の活動について教えてください。

  • キャンプ場2か所の運営、新宿と立川で「Outside Festival」というイベントの開催、また全国5か所の国営公園で同じようなアウトドアイベントをやっています。あとは、BS日テレで放送中の「極上三ツ星キャンプ」という番組のメインMC、雑誌だと「男の隠れ家」「ガルヴィ」での連載をやらせてもらっていますので、ぜひ見てもらえたら嬉しいです。

     

    これからだと、2年前くらいからアドバイザーとして動いてきた高知県の安田町というところで4/24オープンでキャンプ場がはじまります。あと今、熊本、岡山、愛知などのキャンプ場からも声をかけてもらって色々動いています。

     

    自分のベースとなる場所を全国に持つというのが僕の夢。今日は天気がいいからここに行こうとか、雪が降ったからスノボついでにここに行こうとか、そんな風に生活していけたらと思っています。

商品詳細やご購入はこちらから
https://liberta-online.jp/shop/products/01799331

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