2021年12月02日

企画・開発

ヒット商品を生み出した裏側や
海外進出への道のりとは

PROFILE

  • KOJI ISHIDA

    石田幸司

    取締役 企画部部長

    1999年11月 当社入社
    2004年 5月 当社取締役企画部部長就任
    2010年2月 上海李瑠多貿易有限公司董事就任(現任)
    2018年1月 当社取締役商品部部長就任
    2021年2月 当社取締役企画部部長就任(現任)

    1969年生まれ52歳
    1999年11月、30歳の時に通販卸部門の責任者としてリベルタに入社。その後、通販商材の企画や海外展開営業などリベルタ躍進にとって欠かせない重要な役割を担ってきた。

リベルタの今を発信する「UREURE~うれうれ~」がスタートしてから間もなく1年が経とうとしている。様々な業種、幅広い年代の社員たちによって今までの軌跡が語られてきた。それぞれの人生、それぞれの想い。これからの未来に向かってリベルタを支える一人ひとりの声はとても生き生きとした内容だったように思う。

 

今回登場するのは、リベルタ在籍22年、リベルタの成長を一番身近で支えてきた一人でもある企画部の石田取締役。ヒット商品誕生の裏側にあった苦労ややりがいとは。

・・・

僕がリベルタに入社した1999年当時、社員はまだ7名くらいでした。以前勤めていた通販卸会社の取引先相手として現リベルタの佐藤社長と出会ったのが入社のきっかけです。当時直属だった上司が退社することになり自身の今後を考えていたタイミングで、リベルタに来ないかと誘われ入社を決めました。

 

20代の頃イタリアに旅行に行った際、イタリアの空気や文化がとても肌に合っていると感じていたので、前職ではイタリアや海外から商品を輸入して通販会社を中心に卸売り販売をしていたんです。リベルタ入社後も通販卸の企画や営業責任者として様々な商品を仕入れ、カタログ通販などで展開していました。

 

確か2005年あたりに、営業ではなく企画の責任者として本格的にオリジナル商品の開発や販売を強化していったと思います。今でもリベルタの主要商品であるクイックビューティや、ベビーフット、スリンキータッチなどがそこから続々と誕生し、店舗向けの卸売りも始まりました。海外からの輸入商品としてデンティスの総代理店となり取り扱い始めるのもそのくらいの時期だったと思います。

 

日本の少子高齢化社会が現実的となってきた国内市場の縮小を打開すべく佐藤社長が海外への輸出事業を強化したいと言ったので「僕やっていいですか」と、もともと海外との取引に興味があったので自ら志願してやらせてもらうことになりました。
はじめは本当に何から始めていいかわからない中で、社長からは日本にいなくてもいいからどんどん行け!と言われ、とにかく海外とのコミュニケーションをとっていくことに必死でしたね。その頃ちょうど子供が出来た頃でしたが、ほとんど海外出張で日本にいなかったのをよく覚えています。気が付けば会社に自分の席もないくらいでした。(笑)大体年間100日以上は海外出張に出ていたと思います。

 

現地の人とコミュニケーションをとっていても、正直かなり先行投資が多くなかなか海外事業は黒字化しませんでした。大きなポイントとなったのは2008年香港のコスモプロフという展示会への出展ですね。ちょうど日本でもベビーフットのPRを強化していた事もあったので、そこではベビーフットの凄さを伝えることや日本の成功事例を海外に伝えていきました。商品として気持ち悪いと言われたこともあったし、こんなのマッサージやピーリングのお店でやったらもっと安くできると散々言われたりもしました。

 

当時2,940円で販売していたベビーフットKITでは足形パックに液体をいれるなど現在の一体型と異なり使用に際し手間も多く、更に現状では価格が高いと海外の市場では全然太刀打ちできませんでした。そこで海外仕様に足形パックそのものにジェルを予め入れた簡単に使用できる仕様に改良し、かつ価格を大幅に下げました。今、国内で販売されているベビーフットイージーパックも実は海外むけに改良したものが原型となっているんですよ。価格の高いベビーフットKITが売れていた当初はこの改良もかなり反対されましたね。でも他社に先を越されてしまったら元も子もないので、国内も思い切って簡易バージョンにその後変更していきました。

香港の展示会後のこの時期が人生最大に「仕事ってこんなに楽しいんだ」とうれしく思っていました。何百もの取引先との商談、ノルウェーやヨーロッパやロシア、アジアなど世界に広がっていく躍動感がたまらなかったです。アジア展開後は、瞬く間に偽物や類似品が出てきました。それだけ目立ってたということでもありますね。
様々な国の法令などの各種規制に合わせることも大変でしたし、流れが出来るまでは本当に苦労しましたが何とか軌道にのっていきました。

 

その後、企画開発、通販、海外事業の経験を経て、2017年に日用雑貨の企画販売をはじめました。市場規模が美容商材よりも大きく、会社としても大きなチャンスがあると思い、僕としてもまた一から新しいジャンルを手掛けることはとても楽しかったですね。自分で色んな事を原点に戻ってやろうと自分で店頭販促物を作ったりもしていました。社員からは不思議がられていましたけどとにかく楽しくて(笑)

お風呂の掃除など、どうしても落ちないカビを取りたい、洗濯槽の掃除をしているけど匂いが気になるなど、自分自身でもストレスだったことを解消できる商品を生み出したいと、開発を進め時間と費用が掛かりましたが、2017年カビダッシュを発売し高価格でしたが大ヒット、洗濯槽クリーナーとして発売したカビトルネードも記録的大ヒットとなりその後もシュワッチなどのヒット商品を誕生させることができました。品質の良い商品はどうしても販売価格が高くなってしまいますが、その商品の良さをどうしてもお客様に伝え、愛用いただき喜んで欲しいという思いを胸に商品を企画したことが形になり、大ヒット商品となったことで、企画を始めた頃の想いが一気に溢れ出た気がします。とにかくうれしくて仕方なかったですね。

 

入社当時の7名から今ではかなり社員も増え、念願の上場も果たしました。でもこれからも基本は何も変わらず、様々なカテゴリーでお客様にとにかく喜んでもらえるいい商品を生み出していきたいです。気が付けば自分が入社したころに生まれたような世代の社員も増えましたが、皆とコミュニケーションをとりながらこれからも一緒に突き進んでいきたいと思っています。

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