2021年02月02日

流通・販路

コロナ禍でも急成長
アメリカでのベビーフット販売拡大

2020年から世界中を恐怖に陥れた新型コロナウイルス。ロックダウンなどで各国が対応に追われる中で、実はアメリカではベビーフットの販売数が増加。アメリカではどのような経緯で売上が増加していったのか、現在までの動向に注目してみた。

PROFILE

  • KOTARO FUKUDA

    福田 浩太郎

    営業本部 第三営業部 第二課 マネージャー

    2002年入社、海外商品や腕時計ルミノックスの日本輸入を担当。2003年退社後、2018年に復職し、現在はアメリカをメインとした海外への輸出入担当として活躍。

  • 2020年からコロナ禍で大変な状況ですが、アメリカでのベビーフット売上増はどういう経緯でそうなったのでしょうか

  • 福田

    そうですね、新型コロナウイルスによるダメージで実際アメリカでも2020年2月~3月はベビーフットの売上は一時的に減少しました。しかし、ベビーフットの特徴でもある「1時間足型パックに足を浸す」という特徴をポイントに、普段であれば1時間という使用時間が取れない方でも自宅で過ごしているこの状況だからこそというところを逆手にとって、「こんな時だからこそベビーフットでリラックス」というテーマをアメリカの代理店に伝えていたのがうまく成功しました。

     

    アメリカのベビーフット総代理店は医療従事者の皆さんへの感謝の気持ちとして商品の提供も行いました。

    https://blog.babyfoot.com/baby-foot-gives-back/

     

    実はアメリカの売上に関しては、2018年の秋口から「Amazon」を主体にベビーフットのコピー商品いわゆる偽物が出回って2019年は大きなダメージを受けました。そこで2019年は一時的にAmazonへの販売を停止し、商標侵害の商品に対し様々な対策を講じ2019年年末までには、ほぼ偽物を排除することができました。そして、2020年5月6月は欠品するほどベビーフットの販売は上向きになっていきました。ここまでの道のりは非常に苦労しましたが本当に良かったと思っています。

     

    また、2020年7月にはニューヨークタイムスオンラインをはじめベビーフットの記事が様々なメディアで掲載され、さらに12月にはグッドモーニングアメリカという朝の情報番組で大きく取り上げられ5万個用意していた在庫が完売するほどの反響となりました。

     

    https://www.nytimes.com/…/self…/babyfoot-foot-peels.html

     

    多くのメディアが大きく取り上げたことで、小売り業者からの引き合いも増え、もともと一部でしか取り扱っていなかった大手店舗でも販路拡大を予定しています。アメリカはAmazonがベンチマークとなっているため、値崩れやコピー商品に対して店舗販売も前向き傾向になりました。2019年から2020年のアメリカの売上は前年比約2倍となっています。

     

  • 2021年現在はどのような状況でしょうか

  • アメリカは州単位で規制が違い、今もなおロックダウンの繰り返しなども多くみられます。ヨーロッパに関しても同様に生活必需品のお店が休業するなどあまり状況は改善されていません。リベルタオリジナルの冷感に特化したブランド「フリーズテック」も担当していますが、予定していた2月のヨーロッパでの展示会に関してはオンライン開催となっており様々な対応がされているため、オンライン上でアピールするために臨機応変に準備を行った上で最善を尽くそうと思っています。昨年の経験を踏まえ2021年はまだ先回りしての対応を考えやすくはなっているので色々仕込み中です。

  • 海外との懸け橋になっている業務内容ですが、どのような経緯でその道に進んだのか、また一度退社してから今に至るまでのお話をお聞かせください

  • 子供のころから映画をみて、アメリカのライフスタイルへの憧れや、海外はかっこいい!みたいなことを思っていました。中学や高校までは普通に過ごし、アメリカ留学に行くまでは実際英語はほとんど話せませんでした。バブル期で円が強くなっていたこともあり渡米したのですが、ちょうど昭和から平成に変わった頃で留学元年とよばれるほど留学する人が増えた時期でしたね。

    20代はニューヨークで貿易商社に勤めていて、その会社の取引先としてリベルタと出会ったのがはじまりです。2001年の9.11後にビザなどの問題もあり帰国し、リベルタに入りましたが、その頃はまだアメリカに戻りたいと思っていた気持ちもあったので一度退社をし、別の会社で輸入の仕事を行っていました。

     

    リベルタに15年ぶりに戻った理由は「刺激」です。年齢を重ねていくと徐々に刺激をくれる人って減ってくるんですよね。そんな中、以前の同僚をきっかけに佐藤社長とお会いする機会があり、そこでとてもいい刺激をうけたんです。海外への展開も大きく拡大していることもあり、改めてリベルタで働きたいと思ったのがきっかけです。15年離れていて不安もありましたが、ちょうどその頃ほかにも当時勤めていた人たちがリベルタに復帰しているのも知り安心してまたお世話になることに決めました。

     

    現在は苦境ではありますが、リベルタオリジナル商品はとても魅力的なものが多いので、海外に展開していくことはとても楽しいです。多くの国や地域の人々にその商品を知ってもらいたいと思いますので、これからも頑張りたいと思います。

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