2023年09月13日
その他
フジアンドチェリーを担う
注目のふたりに迫る
PROFILE
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鹿谷純也
発注から販売計画などセールスに関わること全般担当。
1984年生まれ、2017年9月入社の39歳 京都出身 -
蘇 方鈺(スー・パン・ウー:ネリー)
1981年生まれ、2019年9月入社の42歳 台湾出身
2012年ワーホリで来日し1年後に日本に再訪。※8年ほど日本在住
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インタビュアー
今までの経歴や入社のきっかけ、業務内容を教えてください。
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鹿谷
システム営業を10年ぐらいやってきた後、友人の紹介で当社に入社しました。前職は土日もあまり休みがなかったこともあり、家族もできたので転職をしました。当初システム営業という職種を選んだ理由は、大学の時にコンピューターのWindowsが流行り出してパソコンも安くなり出した頃だったので、やってみたら好きになったんです。それでシステム会社でプログラムをやりたいなって思いました。
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鹿谷
フジアンドチェリーに入社してからは、最初は在庫管理とかそのサポートですね。
今は1週間のルーティンでいうと金曜日にセールスミーティングがあるので、それまでに数字の分析等をして、毎週末に決まったタスクをやっていくみたいな感じです。
年間の事業計画に対して、月ごとに状況が変わるので来月どれぐらいの売上になりそうなのかとか、どうやって売り上げを獲得していくのかを考えていきます。広告の実施もほぼ自分で考えて実施していますね。ルーティンにして効率化して、追加で何をしていくかという流れです。
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ネリー
私は30歳になる前にワーホリ制度で申請しました。でも申請して許可がおりた後、ちょうど大震災があったので計画を変えてイタリアに行きました。実際、日本に来たのは31歳か32歳くらいです。
イタリアで京都大学出身の女の子と知り合って、その時に京都は祇園祭とかいろんな伝統的なお祭りなどすごく綺麗だと魅力を教えてもらったんです。それで彼女の紹介で次のワーホリの時に京都を選んで日本に来ました。実際に住んで、居心地がすごく良かったので気に入りました!
日本と台湾って気候もだいぶ違っていて、台湾は基本は夏と春のような感じで冬はほとんどないんです。でも京都に来てはっきり季節を感じて、その時間の流れが自分の中ですごく心地がいいかなと思って。夏はすごく暑いし冬は寒いですが、冬の寒さとか夏の暑さとか一ヶ月二ヶ月ぐらいちょっと我慢すれば、季節の変化の期待感が自分的にわくわくしますね。台湾にいた時は、自社工場を持つ貿易会社に海外営業として7年間ぐらい勤めました。輸出がメインの会社でした。日本に来てからは、まず古民家みたいなゲストハウスでマネージャーのような仕事をしていました。
掃除からレセプションからその民宿のすべてを管理する仕事でした。最初日本に来る時、日本語全然しゃべれなかったんですけど、古民家の民宿だったら99%外国の方を相手にするから日本語を知らなくてもやり取りできるので選びました。フランスの方とかが多かったです。英語と中国語、台湾語、少しイタリア語が話せます。日本語はまだまだ勉強中です。
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ネリー
毎日楽しく過ごしていましたけど、やっぱり将来のことを考えて転職しようと思い、自分が昔から知っているスキルを活かしたいと思って、フジアンドチェリーに応募しました。実際、ここにきて山下さん(元社長)やみんなと話して、自分に合ってるかなと思いました。昔の経験をここで活かせるとも思いました。
最初は中国とのやり取りが多かったです。その後、商品開発を担当していますが、商品を販売開始してからは、お客さん目線に立たないといけないと思って、お客さんのレビューを見たりするところにも携わってます。人手不足の時は倉庫の管理や物流のこともお手伝いしてます。あとは、展示会に行ったり、工場とのやり取り、パッケージのデザイン、デザイナーさんとやり取りするとか、あとこういうデザインだったら工場で生産できるかとか、間に入ったりしてますね。
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ネリー
この「LaLuna エアーアイマスク」を開発する時、まずフレームは結局この色が一番だという事になりました。使う人に安心してもらう事を考え、山下さんの提案で、睡眠をイメージするパープルにしました。
一言にパープルと言っても色々なパープルがあるので、調べて工場と打ち合わせをしながら良い色を選びました。
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頭のサイズに合わせたサイズを調整する部分で苦戦しました。頭のサイズも人によって色々違うので。お客様のメールでは数回使ってバンドがよれよれになったとのことで、それを受けて工場とやり取りしつつ品質改良中です。基本的にODMでは、スペックの改良はハードルが高いです。1年がかりで交渉して、ようやくサンプルが上がってくるような温度感です。
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インタビュアー
仕事をしている上で大変なことはなんですか?
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鹿谷
マルチタスクの切り替えが大変ですね。一日で切り替えが何十回とある感じです。笑
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ネリー
私は日本語です。笑
本当に自信がなくて。学校に行ってないのでテレビを見ながら、そのフレーズをキャッチして話し方を勉強した感じなので、正しく理解してくれてるかなと思ったり不安はあります。 -
インタビュアー
一番楽しい時はなんですか?
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鹿谷
売上って伸びるのは勝手に伸びる時もありますが、自分で数字の予想とか、こうやったらできるのではないかという計画がその通りになった時とか、はまった時は楽しいですね。
あとは、他のストアはやってないけど独自で何かいい方法を見つけたりした時ですね。そういうのはやっぱりシステム関連をやってたからこそ見つけられるっていうところですね。
組み込まれてるシステムをうまいことをどう使うか?って感じです。 -
ネリー
レビューを読む時は楽しいです。すごくエネルギーチャージになります。
良いレビューもありますが、悪いレビューがあった時も、じゃあこれからどうする?改善できるかな?とか。こういうお客さんの声があってじゃあ工場とやり取りしながら個々のニーズに合わせて行けるか行けないか?そこの調整が楽しいです。
あとは、お客さんがこういう商品使ってこの悩みを解決したとか。 それも工場にフィードバックしたら工場の人も嬉しいかなと思ってその循環が楽しいです。でも、もともと人の利便性を向上するために商品を生み出すじゃないですか?利便性とか生活を良くするためにいろんな商品を作るにあたって、実際にそういうフィードバックを受ける事こそが社会とか人に貢献している証拠になると思うんです。だからそういう時は一番ワクワクするというか楽しいです。
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インタビュアー
初めてリベルタの人と会ったタイミングやM&Aを聞いた時どういう印象でした?
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鹿谷
聞いたのは決まってからですが、数字をまとめたり動いてるのは知ってました。僕自身はM&Aをするならどこでもという感じでした。
リベルタはファミリー感があるのは感じました。ギスギスしてない感じっていったらいいですかね?絶対どんな会社でも、ある程度100人ぐらい集まったらギスギスした感じが出てきてしまうと思うんですけど、感じないですね。私が以前いた会社があまりいい会社じゃなかったからそう思うのかもしれないですが。山下からはフジアンドチェリーに近い感じの雰囲気って事前に聞いてたんですけど、ああ、ほんまそうやなってなりましたね。 -
ネリー
みんな優しいです!
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インタビュアー
佐藤透社長はどんな感じですか?
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鹿谷
同級生の友達に佐藤社長に近い感じの人がいて、顔も雰囲気も似ているんです。
その友達も、言う事は言うし厳しいけど、後輩とかいっぱいついてくるような人なので、すごく似てるなという個人的な印象でした。 -
ネリー
すごく元気な人な印象を持ちました!
アイデアが豊富な人で、それを実現できるか常に考えている印象を持ちました。 -
インタビュアー
今後に向けてはどういう想いですか。
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鹿谷
会社や部署関係なく僕に出来る事や分かることは調整していきたいですね。
部署のしがらみみたいなのが普通はあると思いますが、僕はそういうのは気にしたことがないし、空気をあえて読まない感じで、会社の方針を一番優先っていう前提で動ければと思います。
もし自分が不利になろうと会社がプラスになればそれでいいと思っています。 -
ネリー
いっぱい仲間が増えるのはうれしいです。あと、商品開発の時も自分で黙々と考えていたのですが、相談できる相手が増えて人の意見を聞けるのはうれしいです。でも、今まで少数精鋭だったので逆に自分が求められることに答えられるか、不安に思う事はあります。
やれてない事とかたくさんあると思うし、リベルタさんはしっかりしている印象があるので、バランスがとれるかというところですね。 -
インタビュアー
リベルタに対して「もっとこうなったら」「こうしてほしい」とか、何かありますか?
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鹿谷
リベルタは上場企業なりの制約があるけど、うまいこと協業することで販路が倍になったり等もあると思うのでそういう使い方が多分できるんじゃないかなと思っています。卸と直販が在庫で対立すると思うので、そこをうまいこと調整はしなあかんかなと思ってます。
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ネリー
そうですね、例えばエイコーさんと話した時に感じたのですが、エイコーさんは医療機器認定を受けている工場を持っているので品質体制が良いと思います。でもフジアンドチェリーは仕入れする前に工場を実際見に行って確認してから仕入れするんです。毎回見に行くと労力がかかるから、出荷する前の検品は毎回見に行ってなかったりします。あと、実際に商品が倉庫に到着した後も検品に行ってないです。そういう管理体制をエイコーさんと比べたら本当にまだ劣っていると思います。ここをどう改善したらいいのか?エイコーやリベルタの品質に合わせていくとか、お客さんにより良い商品を届けたいと考えると、これは考えないといけないかなと思ってます。
あとは、もっと輸出商品を増やして、もっと世界的に認知を広げられたらいいなと思っています。